YAMAHAがベリリウムドームを発表した頃、国内の一般的な音キチはハードドーム派とソフトドーム派に分かれて対峙していましたね。ホーンは私の回りではどちらかというと少数派だったと思います。ハードドーム派の追い求めていたのは、当然物理的な振動板の理想、つまり分割振動の排除とリニアなピストンモーションの追求にあって、その半面、固有の振動モードからの影響「癖」をどう押さえるか、メーカー側の開発時にはその戦いがあった筈ですが・・・でもそのような事が話題になる事も無かったように思います。実際、YAMAHAのベリリウムはやはりベリリウムの音?がしますねー。HIDランプで照らし出したようなちょっと「白っぽい」光景のイメージ。0.3mmのシャープペンシルで繊細に描き込むデッサン?世に出た頃は「鮮烈な」などと言われましたが、傾向として分けるなら「優しい」「綺麗な」音だと思います。そして、それが時々食い足りなくなる訳で。クロワッサンのモーニングが続くと、納豆かけご飯が食べたくなるのと同じように。「かかって来んかーいっ!」と叫びたくなる時があるのです。例えば「ドリームシアター」なんて聴く時は。ドーム型(全方位分散)振動板の限界?特に中低域の、ウーハーとのつながり部分あたりにもっとガッツが欲しくなります。4530+2225HとNS-2000のウーハー側で、何とか工夫できないものか?